やってきたことしか試合では出ない
ハリルホジッチ監督電撃解任
W杯2ヶ月前という土壇場での監督交代である。
まずは日本協会の決断に疑問を抱く。
先週マリ、ウクライナとの最終調整を終えた日本代表。
いずれもW杯に出場しない相手に、苦戦どころか二試合とも負け試合である。
負けても実りがあるならまだしも、チームの連携も低調で、初A代表選出の中島翔哉が得点を挙げるなど、人選すらいまだに定まっていないありさまであった。
何度も言うが、W杯2ヶ月前の最終調整段階である。
私が協会の人間ならば、ハリルホジッチ監督と密に連絡を取り、今の代表の状態やコンセプトは常に把握する。
こんなギリギリまで見えてなかった日本協会にも問題があるという事だ。
国民のほとんどがJリーグは観ないが、W杯は応援する。
協会のズサンな管理体制が露わになったことは言うまでもない。
以前の霜田技術委員長解任から、まだ二年余りしか経っていないが、人が変わっても協会の体質が変わらなければ同じ事がまた起こる。
ここで日本人監督が選出されるわけだが、その監督だって結果が出なければ叩かれる。
2ヶ月で一体何ができるのか?
FIFAランキング1位ドイツ代表は、レーヴ監督のもと今年で14年(コーチ歴2年を含む)が経過している。
ドイツと日本を比較する必要はないが、監督とはそれほど重要ポジションだということぐらい誰が考えても分かる。
2ヶ月で本番を迎える日本代表が、W杯で優勝することを切に願う。
この言葉、そんなこと有り得ないと思う人が99%、残りの1%は夢を語るのが好きな人、要するに100%絶望的だということだ。
何をするにも準備が一番大切です。
本番で良いプレーを引き出すのも、良い準備をしてきた時に初めて出るものだと私は思っています。
今までやってきたことが出るに決まっています。
そうでなければ、何年もかけて調整する必要などありません。
時間と手間暇かけてやってきたことをゼロにするくらいハリルホジッチはダメだったのだろう。
そうだとしたら、その決断は二年前にできなかったのでしょうか。
二年前から彼は同じことをしていると、私の目には写っていましたが。
今は仕方ないと言うしかありませんが、せめてこれから先の日本代表には前述した通り、良い準備ができる環境にして頂きたいです。