逃げてばっかりいる選手は、最後まで逃げる

大学といえば箱根駅伝が正月の風物詩として有名である。

この箱根駅伝も、この十数年で強豪校が様変わりした。

その昔は大東文化大学、順天堂大学、神奈川大学、早稲田大学と強かった謂わゆる強豪校だったが、今や青山学院大学一強の模様だ。

それでも毎年、箱根駅伝の予選会に参加している大学も少なくない。

その中の一つに成蹊大学というマイナーな学校がある。
この学校には駅伝部はなく(今は分からないが)陸上部もたまに活動している程度の弱小校だ。

それでも毎年予選会には出る。

なぜ出れるか?

私が学生だった頃の食堂には、秋口になるとこんな張り紙が貼られる。

『箱根駅伝に出ませんか?』

いやいや、そんなんで募ったメンバーが青山学院に勝てるとでも思っているのか?

いや、勝てるなんて1㎜も考えていない。
出ることに意味があるという発想だ。

もはやオリンピックの精神である。

でも、もしかしたらそれを挑戦する意味は、チャレンジした学生にしか分からない、途轍もなく価値のある事柄なのかもしれない。

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