千里の道も一歩から
6年生が昨日まで前橋エコーフェスティバルに参加させて頂いた。
例年楽しみにしている大会だが、それは選手に限らず指導者も同じ気持ちだ。
一番最初に参加した時は、関東大会や全国大会の常連チームを前に試合も懇親会もド緊張してどうにもならなかった。
しかし今やエコースタッフを初め、各方面の指導スタッフからお声を掛けて頂けるほどになった。
本当に数年で環境は変わることを改めて実感する。
それで言えば劇的に変わった選手たちの一幕がある。
それは初日の出来事。
試合を17時まで行っていた立九チームが宿に戻ったのが17時20分。
我々指導者が17時30分のバスで懇親会に向かわなければならず、選手たちに何も言い残す事が出来なかった。
その懇親会とは出場全チームが参加するもので、翌日のスケジュールなど大事な打ち合わせがある。
そんな折りに残された選手たちは自ら行動をせざる得なくなる。
我々指導者が宿に帰ってきた頃には当然就寝をしていた選手たちが、誰の指示も仰がず全ての事が完璧に行われていた。
夕食、風呂、洗濯、部屋の掃除、そして一番驚いたのが自らミーティングをして9時に寝たと言うのだ。
そのミーティングの内容とは、予選リーグでの戦い方の振り返りをし、更には翌日の江南南対策とばらき対策を全員で話あったらしい。
大人がいなくても選手たちは自分たちで出来ることに関心をした。
普通、泊まりの遠征や合宿と言えば、子どもたちも浮かれて遊びたいし夜は寝ない。
東京にいると指導者や保護者が必ずいる為、誰かしらが子どもたちに何らかの事を言ってしまう。
子どもたちはその言われた事をやるしかなく、自分で考えなくても日々の生活が送れてしまう。
しかしそれには大きな弊害がある。
サッカーで例えるならば、試合中フィールドの中に入って指導者や親御さんは助けてあげられない。
自分でボールを運び自分でシュートを打つしかないのである。
つまり、それを普段から指導者や親御さんの言いなりで動いている子どもたちは咄嗟の判断ができない。
今何をするべきなのか?今周りの状況はどうなっているのか?など自分の目で見て行動をする癖が付いていないといけないという事だ。
それを6年生が自らの力で実践し、夜を一晩過ごした事に成長を感じたのだ。
なかなか言って出来る事ではないが、日頃の習慣をレベルアップさせる事が育成年代における最重要課題なのかもしれない。