ふり向くな君は美しい

高校サッカーを振り返る。
一昔前とは様子も変わり、戦国時代と言われる高校サッカー界。
その中でも今年の東福岡は、見るものを圧倒する強さで幕を閉じた。
決勝では東京の國學院久我山を全く寄せ付けないポテンシャルを発揮した。
過去10年の優勝校を見ると、東福岡と市立船橋以外、8校が初優勝というデータがある。
その中でも数年前から行われている東西プレミアリーグの影響は大きい。
今回の東福岡もプレミアEASTで2位。
4強に入った青森山田もプレミアWESTで2位と躍進している。
U-18プレミアリーグとは、Jユースと高校強豪校を年間のリーグ戦で開催されるハイレベルな大会。
そういったハイレベルな経験が実力になり、高校サッカー界に強く反映されていることは誰が見ても分かる。
戦前より行われ、94回の歴史を持つ全国高校サッカー選手権大会には学校教育の要素が多分に含まれている。
Jユースとは言わばプロ育成機関で、将来を見据えてスカウトもする訳で誰でも入れる所ではない。
どちらが良いとは一言で言えるものでもなく、サッカーと同時に人間として成長ができる環境は両者とも兼ね備えている。
ただし今年の高校サッカー選手権決勝には、5万4000人の観客が足を運び声援を送った。
J1リーグの平均集客数が1万7000人というこの時代に、破格の数字を叩き出している。
根強い人気には、長い年月をかけて築き上げた先生方の想いと歴史、そして何より情熱が人を魅了する形になっているのだろう。

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