その昔

私がコーチとしてこのチームに来たのが大学一年の時でした。その当時の立川九小サッカークラブは小学校の課外体育的な内容で試合中グランドにドラえもんの絵を描いている子がいると言う、まさにサッカーとは無縁の所からのスタートだった事を今でも思い出します。
そんな中のある練習日、誰が一番プレスキックが飛ぶのか競争をしてみました。すると自慢気に何人もの選手が手を挙げたのです。グランドで砂遊びをする人たちがそんなに遠くまで飛ばす事が出来るのか?と疑心暗鬼になりながらいざ蹴らせてみると…なんと全員がトーキックで蹴り始めたのです。トーキックとは足のつま先で蹴るやり方で普通遠くに飛ばす蹴り方ではありません。しかしその選手たちはそのトーキックで驚愕の飛距離を出すではないですか…その当時を思い出すと楽にハーフラインを越えていた記憶があります。それはそれで逆に褒めてあげたい気持ちにもなりましたが、しかしサッカーと言うものを教わっていない証拠でもありました。
その日から十数年の月日が経ち、チームは様変わりすることが出来たのですが、一番大切なことはサッカーが出来る環境があること。それはこのチームにも感謝、そして毎年所属して下さる選手たちに感謝しなければいけません。

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その昔